AISAI GOOD NEWS愛妻グッドニュース
妻との時間をつくる旅
モニターツアー開催レポート
1月31日は「愛妻の日」
「愛妻の日」は、1月の「1」をアイ、31日の「31」をサイと読み、日頃言えない妻への感謝を伝え、表現する日として日本愛妻家協会が制定しました。愛妻家の聖地として「妻との時間をつくる旅」のプロジェクトを展開している嬬恋村は、この活動に共感する形で「冬の嬬恋村を体感いただき、極寒の地で夫婦仲を温めていただきたい」という思いから、「妻との時間をつくる旅」のモニターツアーを企画、募集してきました。
日本愛妻家協会
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応募は39組78名
2016年11月22日の「いい夫婦の日」に募集を開始し、翌月の夫婦の日(12月22日)までを募集期間とした「妻との時間をつくる旅モニターツアー」は、10組20名の定員に対し、39組78名の夫婦から申し込みがありました。
嬬恋村に関心がある首都圏近郊在住者で、30代から70代のご夫婦、という触れ込みで行った募集には、遠く香川県からのエントリーから、群馬県内他市区町村からのエントリーまで、様々な地域からご応募いただいた次第です。
選考基準はズバリ「応募の動機」です。現在夫婦で何かしらの課題を抱えていて、今回のモニターツアーをきっかけにそれを改善・是正したいとする夫婦を中心に、運営メンバーで熱い想いを何度もなんども熟読し、10組20名を選ばせていただきました。
DAY 1
集合は、日本唯一の中黒表記を持つ「万座・鹿沢口駅」
1月31日ツアー当日。集合場所に選んだのは、嬬恋村の玄関口「万座・鹿沢口駅」。レンタカーや自家用車といった、車でアクセスする人も、特急やローカル列車を乗り継いで来る人も、旅情感を醸し出す半無人駅に集まっていただくことで、普段訪れない非日常空間へと誘う算段です。
「万座・鹿沢口駅」からは、参加者全員バスに乗り換え、挨拶もそこそこに開会式会場へと移動しました。
開会式は、嬬恋村の名所「鬼押出し園」
開会式会場として選んだのは、浅間山噴火の壮絶さを地形で物語る、嬬恋村の名所「鬼押出し園」。大パノラマが広がる施設内に、今回の旅の参加者と運営メンバーが集まり、名物村長の挨拶でモニターツアー、スタートです。
参加者の皆さんには訪れる先々を「旅人」の目線で良いところ、イマイチなところを評価いただく任と、各撮影時、夫婦モデルの被写体としてご協力いただく任にご協力いただきました。
真剣な応募動機の皆さんにご参集いただいたこともあり、みなさんとても協力的で、やる気満々。楽しいイベントのスタートです。
AISAI SPOT 1
ガイドさんとともに、鬼押出し園を満喫
大自然が作り出した独特な地形を雪化粧が覆い、一層幻想的な空間になった参道を、ガイドを買って出てくれた五十嵐さんの軽快なトークに耳を傾けつつ進みます。
ジョン・レノン、オノヨーコのお気に入りスポットで、ポートフォリオなんかにも使われた場所、というトリビアに、参加者の皆さんも大興奮。
古のスターに想いを馳せたり、撮影スポットを探したりして、小一時間、散策をして楽しみました。
今回のツアーは、スタンプラリー体験も兼ねており、早速専用スタンプを、専用シートに力強く押印。幼少の頃よく行った体験を、大人になってから再体験すると、あの頃のワクワクが戻ってくるから不思議です。
鬼押出し園
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AISAI SPOT 2
一行は、鎌原観音堂と嬬恋郷土資料館へ
嬬恋村の鎌原(かんばら)という地域にある観音堂と、隣接する嬬恋郷土資料館には、浅間山の大噴火の際の凄まじい歴史や、言い伝えなど、地域を知る上での貴重な資料が大切に保管されています。
編集された記録映像観覧後、参加者は二手に分かれ、宮崎さん、小宮さん、お二人のベテランガイドの案内で、浅間山が大噴火した際に村人が逃げ込んだ観音堂と、資料館を交互に見学しました。
土石なだれによって生死を分けた階段や、地元奉仕会の方々がお茶を振舞ってくださる観音堂隣のおこもり堂を見学し、鎌原地区の悲しくも、力強い復興の歴史を学び一同感心。
資料館では、わかりやすい模型を前に、大噴火がいかに大きなエネルギーで、甚大な被害を地域に与えたかを学びました。
鎌原地区では、被災された方々のうち、子を亡くした親には、親を亡くした子を、パートナーをなくした方には、同じ境遇同士で新しいパートナーを、というように、新しい家族を編成し直し、地域を復興してきた歴史があります。そうしたたくましい生き様を、地元のガイドさんから伺った各夫婦は、改めて今夫婦でいることの不思議と、ありがたさを強く感じているようでした。
鎌原観音堂
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嬬恋郷土資料館
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AISAI SPOT 3
一行の次の目的地は「万座温泉」。
少し長めの移動が伴うこともあり、バス内では、今回のツアーへの応募動機や、発表者がそれぞれのパートナーを紹介し合うなどをしながら、お互い自己紹介。
どの夫婦も、言い回しはそれぞれでしたが、とても仲むつまじい姿を見せてくれました。
満天の星空がお出迎え
今回の旅の宿「万座温泉日進舘」についた参加者は、休憩もそこそこに、極寒地域ならではの体験をしに行こう!と、満天の星空を見学しに行きました。
ツアー当日は、参加者皆さんの日頃の行いが良いおかげ(?)で、雲ひとつない晴天が続き、夜のハイライト「極寒星空散策ツアー」も満天の星空が夫婦たちを出迎えてくれました。
とても綺麗で幻想的な満天の星空に、一同感嘆。
星空ガイド赤木さんのわかりやすい説明も功を奏し、短い時間ではありましたが、十分に嬬恋の魅力を満喫することができました。
写真では写っていませんが、キツネが参加者の周りに寄り付くなど、都会では味わうことができない体験を堪能した次第です。
ぐんぐん気温が下がってきたので、頃合いをみて一同撤収!宿自慢の温泉へと歩を進めました。
夜の宴@万座日進舘
宿で食べるお食事も旅の醍醐味です。このツアーのために特別に準備された、万座温泉日進舘自慢のメニューが会場に並びました。
ツアーが「妻との時間をつくる旅」ですから、こちらから宴を盛り上げるような企画や出し物はなど用意せず、二人だけの席で、ゆっくり夫婦の時間を堪能してもらいました。
夫から妻への労いの酌をする夫婦や、
久しぶりの「アーン」にチャレンジする夫婦まで、存分に楽しんでいただきました。
長年連れ添っている夫婦の笑顔って、なんだかとても素敵ですよね。
食事の後は、ホテルオーナーによるフロアショー
宿の粋な計らいで、ロビーで開催されたフロアショーに参加した一行は、温泉宿の独特な雰囲気を堪能しつつ、歌や踊りを満喫。
常連客に圧倒される場面もありましたが、思い思いの過ごし方で、ゆるやかな時間の流れを堪能。
「(へー、妻はここが笑いのポイントなのか)」
そんな新しい一面を発見するのに、とても有意義な時間だったようです。
ハードな旅の疲れが出たこともあり、“心地好いサウンド”になった場面もありましたが、それもまた旅の醍醐味、ですね(笑)
フロアショー後は夫婦水入らずの時間。温泉を楽しんだり、会話を楽しんだり、お酒を楽しんだりといった時間を思い思い持っていただいたようです。
万座温泉日進舘
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DAY 2
AISAI SPOT 4
二日目は「万座カラマツ母樹林スノーシューツアー」
翌日二日目も晴天に恵まれ、一行は宿を離れ一路「万座カラマツ母樹林スノーシューツアー」の会場へ。
星空ガイドを買って出てくれた赤木さんが、この日もガイドを担当してくれました。
雪山になれた夫婦から、アウトドア全般が苦手な夫婦まで、旅の疲れも見せず意気揚々、テンション高めです。
スタート地点に到着した一行は、早速スノーシューを装着し、これからはじまるスノーシューツアーに心を躍らせます。
最初の難関は、道路から、スタート地点へ道無き道をなれないスノーシューを履いたまま登りあがるというポイントです。夫婦が協力しないとなかなかここは越えられません。
妻を優しくエスコートする夫婦から、夫を力一杯サポートする夫婦まで、それぞれにそれぞれらしく難所をクリアしていきました。ガイドの赤木さんのサポートの甲斐あって、全員無事にスタート地点へと到着することができました。
まずはガイドの指示に従い、隊列を組んで進みます。雪深い場所を歩くので、なれた方が前を進み、踏み固めた後を慣れない方がついていく。
「大丈夫か?」
「あなたこそ大丈夫?」
笑顔でかわす、そんな何気ない夫婦のやりとりを、そこかしこで聞くことができました。
万座カラマツ母樹林スノーシューツアーでは、ガイドの話を皆で聞いて自然の成り立ちを学んだり、
「年輪が多く、古い木ほどあたたかい」というのを素手で確かめたり、
急な斜面を思い切り駆け下りたり、
様々な撮影スポットでフォトセッションを楽しんだり、
豊かな自然と、普段なかなか意識することのない、かけがえのない「夫婦時間」を満喫してもらいました。
途中、何度もスノーシューが脱げてしまっては、立ち止まってしまう夫婦もいましたが…
「そんなアクシデントも大事な妻との時間」
と考えた旦那さんが、毎回優しく履かせ直す。そんなすてきなシーンにも立ち会うことができました。
夫婦同士で非日常体験をするって、改めていいものだなぁと感じた次第です。
そんな特別な夫婦時間の甲斐あって、移動中のバスレクリエーションは大盛り上がり。
結婚記念日や初デートなど、二人の意思疎通が図れるかを競い合う「夫婦DEピッタンコクイズ決定戦」では、優勝商品の宿泊券求めて、真剣に楽しむ夫婦の姿がとても印象的でした。
そんな夫婦のちょっとしたすれ違いも、妻との時間をつくる旅では良い思い出になるから不思議です。
AISAI SPOT 5
旅のフィナーレは、地元ホテルでの特別ランチ
日本愛妻家協会が誇る、ホテル軽井沢1130の愛妻家料理人、原田シェフに、今回の旅のコンセプトをお伝えし、スペシャルメニューを考えていただきました。
原田シェフ曰く「毎日妻のために提供しているディナーの中でも、特に評価が高かったメニューで、バランスを考え構成してみました」とのこと。レストランのお料理ではあるんですが、夫婦にお招きを受けたような雰囲気でみなさんにリラックスして食事を楽しんでいただきました。
ホテル軽井沢1130
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食事後は、参加者全員での「メオトーク」
旅の締めくくりは、改めて応募した動機や、二日間の感想を皆で語らう「メオトーク」ダイアログ。
人前で想いを発言することで、改めてパートナーへの感謝を自然と伝えることができたり、
「(そんなふうに思っていたんだ)」と少し恥じらったり、
なんだかんだ嬉しそうに話に耳を傾けたり、
感極まって、涙しながらも、楽しく元気に振舞ったりと、
未来に向けて、とても創造的な対話空間が生まれました。
旅の最後には、嬬恋村から「夫婦円満」を祈願したお守りをプレゼント。二日間で深まった夫婦の絆を確かめ合うように、みなさん最後まで笑顔を絶やさず、楽しんでくれました。
「妻との時間をつくる旅」モニターツアーを終えて(編集後記)
いい感じの夫婦には、磁力のようなものがあって、夫婦同士はどうしようもなく引き寄せられたり離れたりを繰り返すのだけれど、素直さゆえのその反復が、なんだかとっても素敵なエネルギーになって、そばにいるこれまたいい感じの夫婦たちを引き寄せて、さらに大きなエネルギーになる。
群馬県嬬恋村と、日本愛妻家協会が強力タッグを組んで催した「妻との時間をつくる旅」モニターツアーを振り返って、今そんなことを感じはじめています。
世の中に目を向ければ、夫婦の課題や問題を題材にしたドラマやニュースばかりが注目され、なんだか「夫婦のアンハッピーライフスタイル像」の情報ばかりが増えている印象ですが、実際色々な夫婦個々人と、たくさん触れ合ってみると、実に豊かな多様性を垣間見ることができます。
これからは「夫婦のハッピースタイル像」の情報量をゆるゆる増やしていきたい。妻旅のプロジェクトを通じて、そんな気持ちを新たにしました。
「妻という最も身近な赤の他人を大切にする人が増えると、世界はちょっぴり豊かで平和になるかもしれないね。」
(文責 日本愛妻家協会主任調査員 小菅隆太 拝)