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20周年目前!!第19回

キャベチュー2024 イベントレポート

「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ 2024」通称キャベチュー19。

今年は直前に、西の方から台風が近づき、当初の予報では「とっくに通過するだろう」と思いきや、予期せず迷走しはじめ、秋雨前線の停滞も相まって、開催日当日まで予断を許さない状況が続きました。

行きは問題ないけど帰りが心配。
帰る頃には過ぎ去ってそうだけど、行くタイミングで直撃かも。

そんな一喜一憂せざるを得なかったイベントも、困難を一緒に乗り越えたからこそ、一体感が生まれた年度にもなりまして、今号ではそんなこんなをたくさんの画像で振り返りながらレポートしたいと思います!

愛妻の丘の不思議

前日、前々日と、目まぐるしく変わる天気予報。
おおかたの予想は雨。

それでも19年続けたキャベチューは「中止前提」で進むことがありません。
基本は、

「どうしたら開催できるか」
「どの程度なら安全にできるか」。

行政も、有志も、そして毎回参加してくれる参加者も、そんな共通した思いで当日に挑みます。

もう何度この光景を目にしたかわかりませんし、数も定かではなくなりましたが、愛妻の丘は、イベント本番時間になると、不思議と雨がやむのです。

前日強い雨が降っていても。
当日ギリギリまで雨が残っていても。

なぜか本番になると雨がやみ、強い雨は勢いを落とす。

そんな不思議な力を、キャベチュー、そして愛妻の丘は持っています。

(「晴れたー!」日本愛妻家協会の事務局長は、強烈な晴れ男!)

アットホームな開会式

毎年村のたくさんの行政関係者と有志たちが協力して、開催場所である愛妻の丘を登るアプローチをのぼりやテントで彩ってくれ、たくさんのサケビスト優しく受け入れてくれます。

(朝早くから準備を頑張ってくれたみなさん。週末なのにほんと頭が下がります!)

(小さな丘ではありますが、大勢が集まることもあり、毎年音響もしっかり準備。心地良い音楽が会場を盛り上げ、MCが参加者を巻き込みます)

キャベツ畑に囲まれた丘の上に、叫びたい人たちが集まり、それを聴きたい人、眺めたい人が集まる。

文字にすればたったこれだけのことなのですが、このイベントには、その想いを大切にしようとする、本当にたくさんの方々の想いが集結します。

官学連携もその一つ。

(観光大使の教授を要する明治大学チームが、次世代のエネルギーを丘に注入します)

今やデジタルの融合もあたりまえです。

(「この素晴らしい世界に祝福を!(このすば)」のカズマ、アクア、めぐみん、ダクネスも空飛ぶキャベツのご縁として観光大使に!)

(あとはみなさんが集まるのをお待ちするのみ!)

こうして第19回のキャベチュー「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ2024」は、心配された雨も降らず開幕するのでした。

賑々しいイントロも、年々アットホームに。

行政イベントは、イベント前段のお歴々のご挨拶が予定調和になりがちなんですが、キャベチューの素敵なところは、ご列席の来賓の方々も、その趣旨に共感し、一当事者となって盛り上げてくださるところにあります。

村長はじめ群馬県庁の地域担当の方々、村議会議員のみなさん、各地方に散らばる観光大使などなど、このイベントを良い雰囲気にしたいという共感が、そこかしこで生まれているのを毎年感じます。

(「レディースアンドジェントルマン!ボンジョルノ!」ポンペイが姉妹都市の嬬恋村村長は、最近イタリア語を推し気味です 笑)

(カメラもしっかりみなさんの表情をおさえます)

(関係者も、はじめて丘を訪れた方々も、いい意味でごちゃ混ぜになりながらイベントは進みます。これも毎年の風景です。)

村長からバトンを受け取った日本愛妻家協会山名事務局長は、このキャベチューの挨拶でこの村で起きていることが、いかに素敵で、美しいことか、ユーモアをまじえて語ります。

(「そろそろ私の銅像を…(笑)」の直訴に、会場がどっと湧きます)

新しく観光大使に任命された元俳優さんも、「今日は叫びます!」と高らかに宣言。

(2024年9月から大使となった永井秀和さん。芸能関係でたくさんの人脈とご経験をお持ちです)

(そうこうしていると、丘にも人が集まりはじめます)

(愛妻の丘は、いつも拍手に包まれて、開始前からあたたかい空気に包まれるのです)

こうして滞りなく準備は整っていくのでした。

叫びストレッチの儀で感じる一体感

キャベチューは、いきなり叫んだり叫ばれたりするとびっくりして驚いてしまう方もいるため、全員で叫ぶ練習を行う「叫びストレッチの儀」を必ず行います。これも一つの風物詩。

(目印は嬬キャベちゃん。みなでゆるキャラを囲むように集まり、叫びの練習に興じます)

(みんなで一斉に「あいしてる、よーーーーーーっ!」)

この叫びストレッチの儀、本当にみなさん良い表情されているので、もう少し寄りの画像も追加して。

先頭集団から、後方に至るまで、みんながそれぞれに協力して、せーの、で叫びます。

たったこれだけのことで、はじめましての人たちも、お久しぶりの方々も打ち解けて、サケビストを応援する準備が整います。

これも丘に来てぜひリアルに感じてほしい感覚の一つです

シンプルだから心に響く。たくさんの夫婦のそれぞれの叫び。

「せっかくなら次世代にバトンをどんどん渡していきたい」

これは事務局長代理の小生が、密かに心に思っていたことでもありました。

そこで思いついたのが、次世代への無茶振り。
次世代にいちばん嫌がられる、中年の悪ノリ企画です(笑)

「はじめて叫ぶ方には、叫び方がわからないと思いますので、トップバッターは、みなさんの叫びのお手本になるよう、指南役としてこの方にお願いしたいと思います!どうぞ!」

とMCを入れ、共に司会進行をしていた若手行政職員に無茶振り。

(何気なく司会進行をしながら、早く無茶ぶりしたくてつい笑ってしまう)

多少抵抗を感じたり、ジタバタしたり、怪訝そうな顔をするかなとも心配したのですが、さすが数年間役場で日本愛妻家協会を担当してきただけのことはあります。

「わかりました!やります!」

の一発回答で、元気にトップバッター兼指南役の大役を務めてくれました。

(海外で暮らす妻への感謝と、離れて暮らすシチュエーションをうみ出している働き方をのお詫びを堂々披露)

(思い切りの良い叫びに、思わずカメラも狙います)

(先輩たちもこの笑顔です)

愛妻の丘の「叫び台」はとても神聖な空気が流れていて、鐘を鳴らすと丘中に響き渡り、凛とした空気が丘全体に流れます。

(サケビストの勇気を、みなちょうど良い距離感で、生あたたかく見守ります)

トップバッターの勢いは、その後のサケビストにも伝播し、素晴らしいバトンが渡ります。

感謝を伝える人。

金婚式まで愛妻家でいることを宣言する人。

それに叫び返しで応える人。

嬬恋のキャベツをお守りに、心を整える人。

貴重な叫びを記憶だけでなく、記録におさめる人。

キャベチューを村の行事にすべく、20年近く前に尽力した人。

そんな父の想いを受け取り、霞ヶ関に届ける息子な人。

お友達のご家族とともに来て叫ぶ人。

その勇姿をふた家族で讃える人々。

嬬恋村からお嫁さんをもらった人。

「来年はもっと頑張れ!」と成長を促す人。

10年来の約束を果たす新しい観光大使な人。

思わず大声で愛に応えてしまう人。

「お父さん、大丈夫?」となんとも言えない声で心配する小さな家族。

台風の影響で事前準備なく、朝思いつきで駆けつけてくれた人。

体を労ってくれた夫に感謝を述べる人。

嬬恋の宿「あいさい」をくねくね盛り上げる人。

たくさんの家族で叫ぶ人。

「来年は叫ぶぞ!!」と心に誓う人。

叫ぶ夫の冗談に、大笑いする人々。

たくさんの笑顔と、たくさんの笑いと、たくさんの幸せな気持ちが、愛妻の丘を包み込みました。

キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ

コロナ禍、移動が制限されていた時に、村の人たちが代わりに愛を叫んでくれる「代理叫び」を企画したことがありました。

その際、新潟から「これをぜひ読んでほしい!」とメッセージを送ってくださった御仁が、今回愛妻の丘にはじめてお越しになりました。

「ずっと叫びたかった」と満を持して叫んだ、心からの叫び。

この表情と。

この表情を見れば、きっとみなさんにも伝わりますよね。

最後の最後まで拍手に包まれた愛妻の丘。
きっとこの雰囲気が好きでみなさん度々訪れてくださるのだと確信しています。

キャベチューは、来年20回の記念大会を迎えます。

この約20年間で、嬬恋村もどんどん変化しましたし、有志のみんなも、その周りを取り囲む家族も友人も、たくさんたくさん変化しました。

これまで少しでも嬬恋村、キャベチューに触れ合ったみなさんが、また気軽に足を運び、ワイワイ現地で昔話をする。

そんなあたたかい20年目を迎えられたらとても素敵です。

来年こそは、ぜひみなさん嬬恋村で再会しましょうね!

文責:
日本愛妻家協会事務局長代理(嬬恋村キャベツ大使)
小菅隆太

余談ですが。

不肖小生。キャベチュー期間中、色々が行き届かず、ツマさんや家族に実に寂しい想いをさせました。
そんな心からの謝罪と、改めてこの一年の宣言を、愛を込めて叫ばせていただきました。

おあとがよろしいようで 笑