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キャベチュー2016 イベントレポート

キャベチュー2016 プロモーション映像

愛妻家の聖地「嬬恋村」をご存知ですか?

群馬県吾妻郡嬬恋村。「あがつまぐんつまごいむら」と読むこの地域は、温泉で有名な北の草津、避暑地で人気な南の軽井沢とのちょうど中間に位置する、夏秋キャベツ日本一の出荷量を誇る、人口1万人の小さな村です。

その昔、日本の武神である日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が弟橘姫(オトタチバナヒメ)の悲報を聞き、「ああ、我が妻恋し」とお嘆きになった地から村の名前が由来し、今では「愛妻家の聖地」として密かな人気を集めています。

JR軽井沢駅から車で45分ほど移動すると、キャベツグリーンが印象的な嬬恋村に到着

1.美味しい食事処を探す

人口約1万人のこの村には、決してたくさんのお食事処があるわけではありませんが、あなたをどこか懐かしい気持ちにさせてくれる、そんなお店が点在しています。お気に入りのお店を探しながら自然豊かな村内を移動するというのも旅の醍醐味です。

地ビールを振る舞うお店から、幻のキャベツ種にこだわった素敵なカフェなどが点在

嬬恋高原ブルワリーレストラン
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六花(RICCA)
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2.キャベチュー前夜祭のこと

2006年に第1回が開催された「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ」(通称キャベチュー)は、2016年の今年、第11回開催となりました。

日頃夫が素直に伝えられない愛や感謝、はたまた謝罪の言葉を、思い切り叫ぶ機会を設けようとはじまった本取り組みは、毎年いろいろなドラマを嬬恋村で生んできました。

そんな一年に一度のイベントを通じ、共感した村内外の人々が、当日のイベント成功を祈念して、前日に集まって行う決起集会が、キャベチュー前夜祭です。

毎年地域のホテルが協力してくれます。2016年はホテルグリーンプラザ軽井沢さんが応援!

ホテルグリーンプラザ軽井沢
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「次の10年に向けての初年度」と位置付けたキャベチュー11の前夜祭は、これまで日本愛妻家協会を支えてきたレジェンドたちにご参集頂き、メオトフューチャーセッションと称し、日本の夫婦の未来を語らいました。

日本愛妻家協会
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日本愛妻家協会の設立経緯や、報道資料を見て「そうそう、そうだった(笑)」と盛り上がる

皆で輪になって行われたメオトダイアローグ。次々世代を担うチビさんも堂々参戦!

3.ノミュニケーションという創造的対話空間

みんなで地域の話や日本愛妻家協会の話をした後は、食事をしながらの交流会。
はじめましての方からお久しぶりの方まで、村内外の方たちでつながるのに、美味しいお酒やお食事はとても大事なツールです。
最初は顔と名前が一致しなかったメンバーも、お互いがお互いを紹介しあうことで、徐々に打ち解けて、楽しく仲良くなっていく。

こうした何気ないノミュニケーションが、地域内外をつなぐのにとても有意義、なんですね。

いきなりはじまるマイクパフォーマンスタイム。皆無茶振りに堂々応えます

「明日のキャベチュー!成功させるぞーーー!」で記念のフォトセッション!

4.いよいよキャベチュー当日。気になる天気は…

毎年イベントが開催される「愛妻の丘」は、小高い丘にあるため、毎年当日の天気とにらめっこ。

今年は台風の当たり年となり、直前の予報はズバリ「雨」。
前日から不安定だったこともあり「これはずぶ濡れかな」と覚悟していましたが、なんとか大崩れすることなく本番の朝を迎えました。

厚めの雲に覆われていますが、なんとか雨は落ちずにもっている「愛妻の丘」

「天候が悪くならないうちに急げ急げ!」と村役場の職員などが会場を設営していきます

5.本番直前、噂を聞きつけた人々が続々丘に集結

10:30AM。この時間になると、キャベチュー会場設営に目処が立ち、続々参加者が丘を目指してやってきます。

毎年この風景を見ると、何気ない活動でも、誰かが大切に思ってくれていて、人を動かす力になるんだなぁというのをひしひしと感じます。

丘にはどどーんと横断幕!

男たちが秘めた想いと、堂々の決意を胸に丘を登ります

6.キャベチューセレモニー

「キャベチュー、愛の叫び」が、11:22(いい夫婦タイム)からスタートできるよう、オープニングセレモニーは10:50AMからスタート。

「レディースアンドジェントルマンッ!」村長恒例の挨拶からゆるゆるイベントはスタート

プロアマ、大勢のカメラマンがイベントの雰囲気を盛り上げます

「素直って、素敵でしょ?」ファウンダー山名事務局長もいつもの調子で賑やかし

7.活況呈す愛妻の丘ブース

今年も地元業者が堂々愛妻の丘に集結しました。
美味しい地ビールに、自家製ピクルス、嬬恋村ならではの旬な野菜に、出来たてアツアツお惣菜などなど。
愛の叫びを傍らで見守る、心強いサポーターです。

腹が減っては戦ができぬ!とブースには行列

真摯で素直な愛の叫びを肴に、地元食材に舌鼓。
これもキャベチューの醍醐味のひとつです。

手作りピクルスは、その場で食すもよし、お土産にするもよし

人気の地ビールで、テンションが上がります

嬬恋はキャベツ以外の野菜も、とてもとても美味しいんです!

屋外は、食べるのも、販売するのもなんだかとても幸せな気持ちになりますね!

キャベチュー11に出店してくれた皆さん

けんちゃん食堂
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嬬恋ブルワリー
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キャベツの丘工房

海野農園

嬬恋村観光協会
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8.今年はドローンが登場

「キャベチュー11、スタートです!」

の合図で空に現れたのは、愛の叫びを空撮しようと現れたドローン。11年前は、それこそガラケー、デジカメを使ってパチリしていた画像も、時が経てばスマホや空撮が当たり前の時代。どんな映像がおさめられているか、とても楽しみです!

独特の機械音が、丘に響き渡り、いつもと違う高揚感を会場にもたらします

サケビスト達も、つい「おーい!」と手を振ってしまう、ドローンあるある

9.恒例の叫びストレッチ

キャベチューでは、急に舞台に立たされることで、緊張のあまり倒れてしまわないよう、叫ぶ・叫ばないを問わず、丘を訪れた老いも若きも、男も女も、全員が弧を描き、「叫びストレッチ」と呼ばれる叫びの練習を行います。

今年はゆるキャラ嬬キャベちゃんも叫ぶっ!

飛び入りで丘を訪れた、お母さんたちの表情が丘に彩りを与えてくれます

10.男たちはただただ叫ぶ

前述した通り、キャベチューは、夫が妻に日頃言えなかった思いをただただ叫ぶだけのイベントです。そんなシンプルなイベントでも、毎年素敵なエピソードが生まれ、愛妻の丘は、とても清々しく、あたたかい、独特の雰囲気に包まれます。

「いつもありがとう!愛してるよっ」この年代の方達の叫びは重みと深みが違います

子育て世代も堂々の叫び。チビちゃん、いつか思い出してくれるかな?

「おとうちゃんおとうちゃん(´Д` )」非日常の父を心配するお子様が微笑ましいワンシーン

やりきった素直な笑顔を見ると、会場全体も笑顔に包まれます

例年に比べ、今年は特に妻が夫の勇気を称え、愛と感謝で応える「叫び返し」が多く見受けられました。
世の中に目を向ければ「団塊世代の夫婦仲がイマイチ」といったニュースが散見されますが、この場に身を置いていると、そんなニュースがほんと嘘みたいです。

「あなた〜!ありがとー!私もとても愛しているわよー」の優しい叫び返し

11.今年も色々ありました

毎年必ず何かが起きるキャベチュー。
第11回目の今回は、吉本興業の芸人さん、キャベツ確認中のコンビ名を持つしまぞうZさんがガチでの参戦。完全プライベートでプロポーズをするというサプライズ企画がありました。

仕込みややらせではなく「人生を賭した本気の叫び」は、お仕事柄ちょいちょい笑いはありましたが、人柄がにじみ出たとても崇高な叫びとなり、丘を訪れた観客を魅了していました。

堂々のものまねっぷりで、ミエもテレもタテマエも脱ぎ捨てる

小ネタを披露しながらも…

真剣にプロポーズいただきました

会場もぐいっと引き込まれます

大学時代からイベントを手伝ってきてくれた学生が、社会人へと成長し、未来のパートナーを見据えて来村し、堂々叫んでくれるといったこともありました。

「愛してるよーーーーーーーーーっ!」若者は持っているエネルギーが違います

「連れてこれなかったので、電話でつないで…」の彼から電話を奪って感想を聞いてみるなど

運営を手伝う立場だったのが、自分ごと化して愛を叫び、未来に向けた愛妻家宣言をする。

こうしてイベントを主体的に楽しむ次世代が出てくれば、自然と共感する人たちが増え、さらに広がっていく。

私たちはそう信じています。

12.キャベチュー11を改めて振り返って

毎年奇をてらうわけでもなく。

日頃言えない感謝の気持ちを伝えてもらうための舞台装置として、嬬恋村で開催している「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ」、通称キャベチュー。

夫が妻に愛を叫び、

その言葉を妻が優しく見守る。

ただそれだけなのに、そこにいるみんなが自然と笑顔になる。

こういうイベントが続いていること、それが何より素敵だなとそう思うのです。

地域を越え、

世代を超えて繋がり合う人たちがいます。

次は、あなたが嬬恋村を訪れるのを、みんなで心待ちにしていますね。

(ロケ地 群馬県吾妻郡嬬恋村「愛妻の丘」)

(文責 日本愛妻家協会主任調査員 小菅隆太)